株式会社ヤグチ様

USBメモリでのデータやりとりの安全性を担保するため
デバイス制御にRunDXを採用、設定が容易で作業負担を大幅軽減

名称 株式会社ヤグチ
所在地 東京都港区海岸2-1-21
創業 1945年9月
資本金 1億円
事業内容 業務用総合食品・酒類・関連資材の販売
URL https://yaguchi.net

業務用食品などを取り扱う食品総合商社のヤグチ。同社は「基幹システムはインターネット非接続」というセキュリティポリシーのもと、社内ネットワークをインターネットから遮断し、社外とのデータのやりとりにはUSBメモリを使用していた。デバイス制御ツールでその安全性を担保してきたが、近年は一部SaaSの利用を解禁するなど、情報基盤が変化。これを機に見直しを決断し、ラネクシーのデバイス制御ソリューション「RunDX」へ切り替えたことで、より効果的なデバイス制御を実現している。

導入製品・ソリューション:RunDX DeviceControl

株式会社ヤグチ様の導入前の課題と導入後の効果

導入前の課題

社外とデータをやりとりする際に利用するUSBメモリについて、デバイス制御ツールで安全性を担保してきたが、設定方法が難しく、運用に手間がかかっていた。

導入後の効果

使い勝手に優れたRunDXの導入により、これまで以上に効果的なデバイス制御を実現。ログ機能を活用することで、インシデント発生の際も速やかな原因究明が可能になった。

社外とデータをやりとりする上でUSBメモリが必要デバイス制御ツールを導入し安全性を担保

食品総合商社として、業務用食品・調味料や酒類・米・野菜および関連資材の卸売業務を展開するヤグチ。同社の取引先はメーカー様約1,000社、エンドディーラー(業務用専業卸)様約3,000社に及び、業界でも屈指の販売網を構築している。近年は商社としての強みを活かし、物流倉庫からの配送にも注力しており、少数注文や翌日配送などへ柔軟に対応することで、顧客の利便性向上に貢献している。同社のビジネスを支えているのが、販売管理システムなどを運用・管理する情報システム部 運用グループだ。その役割についてリーダーを務める宮本雄紀氏は「当社の情報システム部は、開発・運用・分析の3つのグループに分かれており、私たち運用グループは業務システムの運用に加えて、従業員が使うPCのセットアップや管理、Google Workspaceなど各種SaaSの運用、さらに情報セキュリティ関連のマネジメントを担当しています」と説明する。同社では、「基幹システムはインターネットに接続しない」というセキュリティポリシーのもと、社内ネットワークを外部に閉じたかたちで運用してきた。インターネットに接続されているPCは、本社の各フロアおよび地方拠点に設置された専用の端末(約30台)のみで、従業員が普段利用している約250台のPCについては、メールのやり取りやWebブラウザによる閲覧などは許可していたものの、それ以外でのインターネットの利用はできないようになっていた。とはいえ、業務によっては社外とデータをやり取りする必要もある。そうした場合、席のPCとインターネット接続端末間で、USBメモリを使ってデータを移し替えていた。業務の上でUSBメモリを使うとなると、必然的に紛失や情報漏洩などのリスクが生じる。そこで同社では、10年以上前から、とあるデバイス制御ツールを導入し、USBメモリの利用に制限をかけることで安全性を担保してきた。運用グループで情報セキュリティを担当している久保田暁彦氏は「以前は私物のUSBメモリを使っている従業員もいたようですが、このツールを導入し、USBメモリを配布制にした上で利用に制限をかけました。以後、社内ではUSBメモリが原因のインシデントが発生したことはありません」と説明する。

情報漏洩対策の強化やSaaS活用への対応を目指しデバイス制御ツールの見直しを決断

株式会社ヤグチ
情報システム部 リーダー
宮本 雄紀 氏

株式会社ヤグチ
情報システム部 サブリーダー
久保田 暁彦 氏

近年、大規模な情報漏洩事件が世間を賑わせているが、そのたびに運用グループは、経営層や上長から「ウチは大丈夫なのか?」「USBメモリの使い方はきちんと周知できているのか?」などと問われてきた。こうした状況のもと、運用グループの中からも従業員のセキュリティ意識を高めるだけでなく、対策のあり方についても検討し直すべきという声が上がり、議論になっていた。一方で、現場サイドからはインターネット接続について見直してほしいという要望が届いていた。前述したように、同社では基幹システムに繋がるPCについては、基本的にインターネットへの接続に制限をかけていたが、必要最低限のポートを開けたり、「Google Workspace」を導入したりするなどして、SaaSの活用も徐々に進めつつあった。また、社外とのデータのやり取りについても、USBメモリに加えて、Googleドライブの利用も解禁している。そこで、このような環境の変化に合わせ、10年以上にわたり使い続けてきたデバイス制御ツールについても、更新のタイミングで見直すことになったのである。

既存ツールの機能をすべて網羅している上、使いやすく設定も容易なRunDXへ切り替え

既存のツールは設定方法が難しく、運用に手間がかかり、業務の引き継ぎも面倒という問題があった。とはいえ、数十ギガという大容量のデータを扱っている部署もあり、いきなりUSBメモリの利用を廃止して別の方法に切り替えるのは難しい。なによりUSBメモリをまったく使わない運用に切り替えたとしても、PCのUSBポートを使用可能な状態とするのはリスクが高すぎるため、デバイス制御を続けていくことは必要だ。そこで同社が注目したのが、ラネクシーのデバイス制御ソリューション「RunDX」であった。従来使用していた製品は、UIが煩雑で操作に慣れるまでに時間がかかり、設定や引き継ぎ時にも多くの工数が発生していた。その点、RunDXは既存ツールが持つ機能をすべて網羅しつつ、直感的でわかりやすいユーザーインターフェースを備えており、導入から運用までスムーズに行える点が大きな魅力だった。コスト面についても既存のツールとほとんど同額で導入できる。こうしたメリットを検討した結果、同社は既存ツールからRunDXへの切り替えを決断。2024年11月に正式契約した。各PCへのインストールや設定は久保田氏が中心となって行ったが、その際にRunDXのホワイトリスト機能を活用することでUSBメモリの許可設定が容易となり、作業負担の大幅な軽減に繋がった。

これまで以上に効果的なデバイス制御が実現、インシデント発生の際も速やかな原因究明が可能に

かくしてヤグチはRunDXの運用をスタート。今回の導入により、これまで以上に効果的なデバイス制御が行えるようになったという。現時点では本社にある約100台のPCで利用しているが、将来的には地方の拠点にも展開していく予定だ。特に、今後の展開に不安はないという。「本番運用に際し、ネットワークドライブに関する設定作業を進めていたところ、RunDXの制御対象としてブロックされるという事象が発生したことがありました。そこで、ラネクシーに問い合わせたところ、1週間とかからず修正対応をいただき、大きな影響はありませんでした。こうした経緯もありますので、今後何かあっても速やかに解決してもらえると思い、安心してお任せしています」(久保田氏)また、同社ではRunDXの機能のひとつであるデバイスへのアクセスを記録できるデバイス制御ログについても活用していきたいとしている。今のところ解析などは行っていないが、ログそのものは取得しているため、今後なんらかのインシデントが発生した際も、ラネクシーの協力のもとログを解析することで、速やかに原因を調査できる環境が実現しており、その点でも安心しているとのことだ。

マニュアル不要!? たった3 ステップで実現する情報漏洩対策

RunDX DeviceControl

「RunDX」の操作画面はシンプルで扱いやすい設計となっています。マニュアルが不要なほど直感的で、導入から運用開始まではたったの3ステップです。
設定は制御項目を選択して保存するだけで完了できます。ダッシュボード機能による操作の可視化や一括配信などの一元管理が可能になる管理サーバーを利用することで、より便利にお使いいただくことも可能です。

詳細資料

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お客様概要

株式会社ヤグチ様

  • 所在地:東京都港区海岸2-1-21
  • 創業:1945年9月
  • 資本金:1億円
  • 事業内容:業務用総合食品・酒類・関連資材の販売
  • URLhttps://yaguchi.net