一般財団法人 労災サポートセンターでは、全国7 拠点の支援センターと、遠隔地で働く労災ケアサポーターのPC 端末にDeviceLock によるデバイス制御とネットワーク制御を施すことで、管理コストをかけずに運用できる堅牢なセキュリティ環境を実現した。
労災サポートセンターの導入前の課題と導入後の効果
国が求める情報セキュリティ強化のために、全国の労災ケアサポーターが利用するPC端末の個人情報保護対策を向上させる必要があった。
USB、外部ストレージ、プリンタ、ネットワーク経由の情報流出の心配が一切ない堅牢なセキュリティ環境を構築することができた。
労災年金受給者の個人情報を保護するDeviceLock
秘匿性の高い個人情報を取り扱う労災サポートセンターでは、全国各地で活動する労災ケアサポーターとのデータ通信のセキュリティを堅牢なものにするためDeviceLock を導入した。その経緯について総務部 出納課長 藤島 博樹 氏、事業部 在宅介護課長 清野 精一 氏、企画調整部 企画調整課 企画調整課長代理 角田 一臣 氏に詳しく伺った。
―― 労災サポートセンターの概要を教えてください。
一般財団法人 労災サポートセンターは、国からの受託事業の実施などを通じて労災年金受給者の方々への総合的な支援を行っている団体です。主な事業の内容は、業務中の事故などで重度な障害を負った労災年金受給者の方々への施設における介護、および在宅介護のサポートです。
DeviceLock 導入の経緯
―― 導入の経緯についてお聞かせください。
私たちは医療情報を含む秘匿性の高い個人情報を数多くお預かりしており、個人情報保護について高いレベルのセキュリティを要求されていますので、プライバシーマーク(P マーク)を取得するとともに、より高度な情報保護のためにデバイス制御ツールの導入を決めました。
―― どういったシステムをお使いなのでしょうか?
本部(東京)のサーバーにデータベースがあり、7 拠点の支援センターと、全国約60 名の労災ケアサポーターが端末からデータを参照して日々のサポート活動に利用しています。遠隔地のユーザーは本部から貸与された業務専用のモバイルPC または小型のデスクトップPC を使っています。
―― DeviceLock 導入決定のポイントはどこでしょうか?
少ない人数で運営しておりますので、長期間モバイル環境で運用されるPC は管理ができません。常に利用状況を監視できるなら他のツールでも代用できるかもしれませんが、完全に手元を離れたPC を監視しなくてもデータを守れるような堅牢なセキュリティを実現できるツールはDeviceLock しかありませんでした。
サーバーへのアクセス以外の動作をすべて制御
―― 現在、DeviceLock をどのように活用しているのかお聞かせください。
サーバーからPC に個人情報をダウンロードしてUSB メモリや外部ストレージなどにコピーできないよう、ポートをすべて制限しました。また、データの印刷やメールに添付して送信などもできないようにしてあり、どんな形でもPC からデータを取り出すことができないようにしました。
―― NetworkLock(オプション)もご利用されていると伺いました。
メールなどで故意に送信したり、悪質なWeb サイトにアクセスすることによりデータを盗まれないように、サーバーへのアクセス以外は何もできないようにしてあります。情報共有のために別途iPad を配布しており、メールなどはこちらを使うようにしています。
―― 用途によってハードウェアを使い分けることにしたのはなぜですか?
用途により端末装置を分けて使用することにしたのは、当財団の公益目的事業の利用者であり、専門的な介護・看護知識に基づくサポートを必要とする労災年金受給者の方々の個人情報の取り扱いをより一層厳格に行い、高度な情報セキュリティシステムを確保するためです。
セキュリティに配慮し、新技術へ挑戦
―― DeviceLock への今後のご要望などはございますか?
DeviceLock で実現しようとした目的は達成できたので、徐々にクラウドなどの新しい分野に挑戦していきたい。また、情報伝達用のiPad をさらに活用するなど、セキュリティを維持しつつ、新しい技術を使っていきたいです。
―― ありがとうございました。
一般財団法人 労災サポートセンター
所在地:〒102-0073 東京都千代田区九段北4-1-3飛栄九段北ビル10階
一般財団法人 労災サポートセンターは、労災年金を受給されることになった方々やそのご家族の生活相談から、重度の障害を負われた方々の施設介護まで、労災年金受給者等の皆様が直面する生活上の様々な問題の解決を総合的に支援する団体です。
富士テレコム株式会社
富士テレコム株式会社
第一営業統括部第一公共営業部
長谷川 純 氏
私どもは、主に官公庁のお客様と取引をさせていただいており、多数のセキュリティ提案活動(情報資産への不正アクセス対策・情報漏えいの脅威から守る等)を実施しております。
お取引させていただいているお客様から、セキュリティ対策が、課題となっているとのお話を多数伺います。
今回労災サポートセンター様から、セキュリティー対策として『Web アクセス制御』『メール送受信制御』『デバイス制御』したいとのご要望があり、DeviceLock は、お客様要件をすべて満たしておりましたので、提案を行いました。
私自身、DeviceLock 提案時、管理サーバ不要で、あらゆるデバイスを様々な方法で制御できる充実した機能及び導入コストが安価なこと、そして短期間での導入が可能なことにとても驚愕いたしました。
今後も、セキュリティ対策に課題を抱えているお客様方の為にも、DeviceLock のような、低コスト・短期間で導入できるセキュリティ対策の提案していきたいと考えております。
DeviceLock のさらなる機能拡充に期待しております。