第14回 レガシーデバイスとDeviceLock

皆さんこんにちは。ラネクシー社員Kです。

今回の前書きは、「第2回 セキュリティ川柳」です!

電車席 チャットで会話 両隣 (電車通勤K)

(評)声に出さなくても、間の席の人には会話が筒抜けですね。

退職前 慌てて削除 私用メール (公私混同K)

(評)慌てなくても、システム管理者さんはお見通しです。

上司の小言 できたらいいな 暗号化 (失格部下K)

(評)復号できないように徹底的に暗号化しちゃってください。

アイドルの ポスターバックに ウェブ会議 (永遠の青年K)

(評)在宅勤務のウェブ会議で恥ずかしい思いをした人もいるのでは?

コンプラは 料理じゃないよ 部長さん (和食料理人K)

(評)いくら和食音痴の上司でも、今時これはどうかと…。

「ウイルスを 防げるマスク ありますよ」 (悪徳業者K)

(評)コンピューターウイルスはマスクでは防げませんので詐欺にご注意を。

顔認証 どうして今日は 開かないの? (おしゃれOL)

(評)会社に入れませんか? もしかして、今日はすっぴんですか?

   

では、本題に入りましょう。

今回のテーマは「レガシーデバイス」です。

会社では私の存在自体がレガシーですが、それはさておき、遂に2020年後半になってスマートフォンの契約をいたしました!
しかしながら、一方で従来の折り畳み式ガラケーも手放せず、先日、ガラケーからガラケーに機種変更しました(大笑)。

「レガシー」とは一般に、既に時代遅れになった先人の遺産などを指しますが、ポケットベルやブラウン管テレビなど現実になくなってしまったものがある一方で、アナログレコード、フィルムカメラ、カセットテープなど、今でも根強いファンがいて、なかなかなくならないものもありますね。

しかし、なくならないとは言っても、それに代わるべく登場した新しい規格も登場しています。
以下、一例として。


ガラケー(携帯電話)

スマートフォン

アナログレコード

音楽用コンパクトディスク
携帯音楽プレーヤー

フィルムカメラ

デジタルカメラ

カセットテープ

ICレコーダー

さて、パソコンで使用する周辺機器にも新しい規格が登場する一方、レガシーだけどなかなかなくならないものがあります。

1. フロッピーディスク(フレキシブルディスク)ドライブ

パソコンの世界で外部記憶装置と呼ばれるもののうちいくつかは、レガシーデバイスに該当するかと思います。

皆さんはフロッピーディスクをご存知でしょうか。黒くて薄っぺらな円盤型磁気ディスクですが、私が学校を出て会社に入った頃は、直径8インチや5.25インチ(1インチは25.4ミリメートル)サイズのものが多かったように思います。

8インチや5.25インチのものは「エンベロープ」というカバーに保護されていましたが、磁性粉の付いたディスクの記録面が一部むき出しになっていたり、「曲げ」に弱かったこともあって扱いには神経を使いました。

ハードディスクが非常に高価だった時代に、OSの入ったフロッピーディスクでコンピューターを起動したり、ワープロなどのアプリケーションをフロッピーディスクから起動したりしていました。もちろんデータ(ファイル)もフロッピーディスクに保存します。

フロッピーディスク1枚にOSやワープロなどのアプリケーションが入っていたのですから、今考えると驚きです。
なにしろ、パソコン用によく使われていたと思われるもので640キロバイト~1.44メガバイトくらいの容量でしたから。
この容量で十分な時代だったのですね…。

しばらくして、3.5インチのフロッピーディスクが出てきたときは衝撃でした。何しろサイズが小さくてビックリの上、プラスチックの丈夫なハードカバーに入っていて、しかも記録面にアクセスしない時は、ディスクがスライドカバーに保護されていたのですから…。

3.5インチのフロッピーディスク

今でもフロッピーディスクドライブ(読み書き装置)は、主に外付けのUSBデバイスとして存続していますが、レガシーデバイスの筆頭ではないでしょうか。

DeviceLockは、「フロッピーディスクドライブ」に対する、タイプレベル制御に対応しています!
もちろん、外付けのUSBフロッピードライブは、「USBポート」でポートレベル制御をすることも可能です!

ちなみにうちの押し入れには、当時の5.25インチや8インチのフロッピーディスクも残っていますが、もちろんファイルを読み出せるドライブはありませんっ!(笑)

2. シリアルポート/パラレルポート

USBポートが主流になる以前から、様々なポートが活躍していました。ポートというのは、簡単に言うとデータの出入り口のことです。
外付けのキーホード、バーコードリーダー、イメージスキャナーなどからデータを取り込んだり、逆に外付けのプリンター、ディスプレイ、モデムなどにデータを書き出すときに、それぞれ最適な仕様のポートを経由していました。

現在販売されているパソコンには、シリアルポートやパラレルポートが付いていないものや、購入時に選択することでポートを装備することができるようなものが多くなっているようですね。

ところで、そもそも、シリアルポート/パラレルポートって、どんなものでしょう。

シリアルポートは、その名の通り(シリアル=連続)、コンピューターと外部デバイスの間で、1度に1ビットずつのデータを送受信するためのポートです。一人ずつ縦に並んで細い橋を順に渡るようなもので、難しく言うと「逐次」転送、転送効率はあまりよくなさそうです。

昔、一般の電話回線やISDN回線などを利用してファイル転送をするのに使った「モデム」を接続する差込口がシリアルポートでしたし、そのほか、バーコードスキャナーや無停電電源装置(UPS)との通信用に使ったりもしました。

また、私が会社でMacintosh担当だったころ、Local Talkという簡易ネットワークをMacintoshのシリアルポートを使って構成したりしました。繋ぐだけでネットワークができるので大変便利でした。

一方、パラレルポートですが、こちらは「逐次」に対して「並列」っていうのでしょうか。今考えると結構大きな差込口でしたね。

個人的に、昔はパラレルポートといえばプリンターを繋ぐイメージでした。

プリンター
(こういう形のプリンターもあまり見なくなりましたね…)

ですがプリンターのほかにも、アプリケーションのドングルを装着することもありました。

ドングルとは、主にアプリケーションの不正利用を防ぐため、その起動時などにコンピューターにドングルが装着されているかを確認して、装着されていないとアプリケーションが動作しなくなる、といった一種のプロテクト手法です。

私の知っているドングルは、パソコンのパラレルポートに取り付けて、さらにそのドングルにプリンターケーブルが接続できるようになっていました。
パラレルポートとプリンターケーブルにドングルが挟まれている感じです。ですからプリンターの利用が制限されることはありません。

最近では、パラレルポートを装備していないパソコンが多いからか、ドングルもUSBタイプのものが多くなっているようですね。

DeviceLockは「シリアルポート」「パラレルポート」に対するポートレベル制御に対応しています!もちろんプリンターについては「プリンター」タイプレベルで制御することも可能です!

3. テープ(磁気テープ)

レガシー人間の私ですので、幼少のころからメディアと言えばテープです。もちろん今でも昭和のラジカセにカセットテープを入れて楽しんでいます。

ICレコーダーやスマートフォンなどで手軽に録音できる昨今ですが、手軽にいかないアナログ録音こそがオーディオ趣味の醍醐味ですね。

・・・話がそれておりますが、こういう話を始めると収拾がつかなくなるのがレガシー人間の困ったところです。

テープデバイスといえば、時代遅れという印象をお持ちの方もいらっしゃるかも知れませんが、オーディオ用としてはともかく、コンピューターのデータ保存・バックアップ用としてはおそらく今でも現役バリバリなのではないかと思います。

その理由はやはり、テープメディアの特徴にあると思います。

とにかく大容量で、容量あたりの単価が安い。運用ではメディア交換が可能で、サイズも小さく保管や送付がしやすく、信頼性も高い、などの理由から、夜中にスケジュール設定しておけば勝手にバックアップしてくれる、サーバーのバックアップや長期データ保存用途などに向いています。

一方、データがメディア内のあちこちに不連続に書き込まれるハードディスクなどで行なわれているような、ランダムアクセスは苦手です。

テープデバイス(DDS)
※DDS(DAT)テープの製造・販売は終了しているようです。

今ではハードディスクや光学ドライブ(Blu-rayなど)、USBメモリーなどが大容量化し、かつ容量あたりの単価が下がっていますので、コスト面でのテープメディアの優位性は相対的に下がっているのかなと思わなくもないですが、テープメディアは、他のメディアでは代えがたい利点により、まだまだ引退はさせてもらえないようです。

レガシーだなんて言ってごめんなさい。

ちなみに、私が家でパソコンを始めた頃は、フロッピードライブやハードディスクドライブが無くても、ゲームなどのソフトウェアはカセットテープ媒体で提供されていて、テープレコーダーからパソコンにプログラムをロードすることで実行できるようになっていました。

全部のソフトがそうだったかは覚えがありませんが、今と比べるとまだのんびりした時代でした。

DeviceLockは、「テープ」タイプレベルの制御に対応しています!

以上のように、DeviceLockは、さまざまなレガシーデバイスに対応しています。

レガシーデバイスといえども、未だ現役のものや、それに代わるものがないため使い続けているものなど、現場にはまだまだたくさんあると思います。

レガシーデバイスによる情報の流出リスクが組織のセキュリティポリシー上の盲点にならないよう、このようなデバイスたちにも気を使ってあげてくださいね。

ではまた。

投稿日:2021年01月15日

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