皆さんこんにちは。ラネクシー社員Kです。
今回は「DeviceLock質問コーナー」から始めましょう。
DeviceLockは、Microsoft社がサポートを終了しているWindows XPやVista、7などにも対応していますか?
日本語版DeviceLockは、XP、Server2003以降に対応しています。ただし、95、98、Me、NT、2000などの古いOSには対応できませんのでご注意ください。
では、Windows以外の、Mac OS、iOS、Android、Linux、UNIXには対応していますか?
Mac OS対応版はありますが、iOS、Android、Linux、UNIXなど、その他のOSの対応版は今のところありません。
DeviceLockの管理ツールは無料で使えますか?
管理ツール(DeviceLock管理コンソール、DeviceLock Service設定エディタ、DeviceLock Enterprise Manager、DeviceLock Enterprise Server、DeviceLockグループポリシーマネージャー等)のご利用に費用はかかりません。クライアントライセンスをご購入いただくことで、管理ツールもご利用になれます。
- 管理ツールを動作させるための、WindowsOSや市販データベースソフトなどのご用意は別途必要になります。
英語版のWindowsで日本語版DeviceLockは使えますか?
ラネクシーがリリースしている日本語版のDeviceLockは、日本語版のOSでのみ動作検証をし、サポートを行なっています。そのため、英語版など日本語版以外のOSでは動作保証をすることができません。日本語版OSでご利用ください。
DeviceLock管理コンソールのメニューに「DeviceLock Content Security Server」というのがありますがこれは何ですか?
クライアントから集めたログ(監査ログ、シャドウイングログ)や、管理ツールのログから、任意のワードを含むものを抽出する機能です。現在のところラネクシーからのライセンス販売はありませんので、DeviceLock管理コンソールのメニューには出ていますが実際はお使いいただけません。
DeviceLock管理コンソールの起動にパスワードを設定できますか?
DeviceLock管理コンソールは「MMCスナップイン」といって、「Microsoft管理コンソール(mmc.exe)」の仕組みを借りて動作するツールです。プログラムの実体としては「Microsoft管理コンソール(mmc.exe)」なので、DeviceLockで実行パスワードをかけることはできません。
でばいすろっくコラムの5回目で鳴り物入りで登場した「でばいすろっ君」はどうしちゃったんですか?
彼はラネクシーに公認されないことで一時期引きこもっていましたが、現在は復活の時機をうかがっているようです。
「DeviceLock Lite」というのがあると聞いたのですが、これは何ですか?
これからご紹介しますので、本編をご覧ください!
というわけで今回は、NECさんの主だったビジネスPCに添付されている「DeviceLock Lite」についてお話しします。ちなみに、「Lite」は「ライト」って読んでくださいね。
右端にちょこんとついている「Lite」のロゴがキュートですね。
1. 「DeviceLock Lite」はバンドルソフト
「DeviceLock Lite」はいつもの「DeviceLock」に名前が似ていて仲間のようですが、どのようなものでしょうか。
ラネクシーの古いWebページを見るとこんなことが書いてあります。
DeviceLock Liteは、DeviceLock社(米国カリフォルニア州、CEO:Vitaly Shipitsin)が開発したデバイス制御ソフト「DeviceLock」を、特定メーカーのビジネスパソコンにバンドル版として提供するOEMライセンスです。DeviceLock Liteは通常のDeviceLock Baseと比べ、利用できる機能を限定することにより、セキュリティ対策のスモールスタートに必要な機能が最小限のコストで利用可能となります。
そうなんだ~。
「Lite」は普通のDeviceLockの機能を限定してパソコンにバンドル(?)したものなんですね。
ところで、「バンドル版」ってなんですか?
はい、バンドル版とは、ある製品に付属して一緒に出荷(販売)などがされている製品のことです。
現在、DeviceLock LiteはNECさんの特定のビジネスPCにバンドルされて出荷されています。
通常、バンドル版製品については「単独で売る物でない」ことを前提に、無料であったり、通常製品より安価に価格設定されていることが多いようです。DeviceLock Liteの場合、現在のところ、コンピューターに無料で添付されているようで、無理やり例えるならば、食用にシロザメを捕獲したらコバンザメがくっついていた、という状態に似ています(?)。
とはいえ単なるオマケではなく、DeviceLock LiteにはNECさんによるきちんとしたサポートが提供されており、安心してご利用いただけます。
よかった~。
DeviceLock Liteは無料でおトクなんですね。
でも、DeviceLockってラネクシーが出してるんでしょ?
なんでNECさんがサポートするんですか?
それは、DeviceLock Liteについては、供給元であるNECさんがお客様に対してサポートを提供する、という取り決めになっているからです。ラネクシーはNECさんに対してDeviceLock Liteという製品を出荷して、NECさんが自社のビジネスPCに「添付」という形でサポートも含めお客様に提供する、という流れになっています。
2. 「DeviceLock Lite」と「DeviceLock」の違い
ここからは便宜上、「DeviceLock Lite」を「Lite版」、「DeviceLock」を「通常版」と呼ぶことにします。
Lite版と通常版の最も大きな違いは、以下になります。
- Lite版は、通常版の機能限定版。NECさんの特定のビジネスPCを購入すると標準でついてきて、サポートはNECさんがする
- 通常版は、お客様に販売店さんを通じて単体でご購入いただく有償ソフトで、サポートはラネクシーがする
なるほど~。
Lite版も通常版も、サポートの心配はいらないんですね。
ところで、Lite版は通常版に比べると機能が限定されているっていいますけど、大丈夫ですか?
難しい質問ですねえ…。期待する機能をどのレベルに想定するかによりますので一概には言えませんが、Lite版の機能範囲をよくご理解の上お使いいただければ大丈夫です。
Lite版で提供するセキュリティは、スタンドアロン管理における、いくつかのデバイスに対する、ユーザー/グループ単位のアクセス制御、までです。
もう少し詳しく言うと、NECさんの特定のビジネスPCにバンドルされているLite版(バージョン8.3)の機能範囲は以下のとおりです。
Lite版(バージョン8.3)の機能範囲
- スタンドアロン運用のみ
- アクセス制御対象のデバイスやボートは、USBポート、リムーバブルデバイス、光学ドライブ、内蔵ハードディスク、WiFiアダプター、Bluetoothアダプター、シリアルポート、に限られる
- USBデバイスのホワイトリスト許可
- ポリシーの外部出力/入力
- DeviceLock自身を保護するDeviceLock管理者機能
通常版と比べるとネットワーク運用(リモートでのポリシー変更など)はできませんし、制御できるデバイスも限定され、ログの取得もサポートされません。
Lite版には専用のマニュアルがついていますが、このマニュアルに書いてあることがLite版の機能範囲と思っていただくとよろしいかと思います。
3. Lite版の存在意義
それでもLite版ではUSBデバイスや光学ドライブ(CD/DVD/Blu-ray)のアクセス制御ができますし、USBポートに対するUSBホワイトリストによる特定USBデバイスの個体識別利用許可設定もできます。
これらのセキュリティが、NECさんの特定のビジネスPCを購入すれば、追加の出費を必要とせずに実現できるのです。
なおLite版はPCに初めからインストールしてあるのではなく、必要に応じてインストールしていただくようになっています。ですが、なるべく簡単にインストールできるよう、専用のインストーラーがついていますので、ご心配なく。
デバイス制御セキュリティの入門用としても最適です。
わかりました~。
意外と敷居が低いんですね。
じゃあ、Lite版を使っていれば、通常版は必要ないんですね~?
いやいや、
- ネットワーク環境で効率的に大規模運用したい
- 監査ログやシャドウイングログを取得したい
- ネットワークプロトコルの制御やコンテンツ単位の制御がしたい(オプションのNetworkLock、ContentLock)
など、導入・運用の効率化、お客様のセキュリティの更なる向上には、通常版の導入もご検討ください。
Lite版を、通常版をご検討いただく際のお試し用としてお使いいただくのもよろしいかと思います。
実際、Lite版をご利用になっていたお客様が、通常版にアップグレードされた、という例もあります。
ところで、本編の最初から登場しているあなたは、どちら様ですか?
ボクですか?
ボクは、セキュリティの妖精、でばいすろっ君だよ。
DeviceLock Liteの宣伝のためにやって来たのさ。
サクラだったのか…。
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投稿日:2020年08月28日
でばいすろっくコラム 記事一覧
- 第20回 DeviceLockマスターへの道
- 第19回 DeviceLockのピリ辛機能
- 第18回 不思議な差の世界
- 第17回 テレワークとDeviceLock
- 第16回 マイナンバーを検出する
- 第15回 DeviceLockの集中管理
- 第14回 レガシーデバイスとDeviceLock
- 第13回 DeviceLockの管理のしくみ
- 第12回 一時的ホワイトリストによるUSBデバイスの一時許可
- 第11回 「コンテンツ認識ルール」って、なに?
- 第10回 「DeviceLock Lite」とは?
- 第9回 「シャドウイング」ログって、なに?
- 第8回 USBデバイスの識別IDとは?
- 第7回 アクセスの記録を監査ログに残す
- 第6回 DeviceLockのライセンス
- 第5回 光学ドライブのアクセス制御
- 第4回 トライアルのススメ
- 第3回「USBを止める」って、どういうこと?
- 第2回 DeviceLockのしくみ
- 第1回 パソコンとデバイス
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国内5800社、40万台の導⼊実績のデバイス制御ソフト︕
内部からの情報漏えいを防ぐDLPソリューション" DeviceLock ( デバイスロック)"
DeviceLock(デバイスロック)はユーザーに負担を強いずに必要なデータだけを守るDLP(Data Loss Prevention)ソリューションです。PCのUSBポート、CD/DVDドライブ、タブレット端末などの外部デバイス制御に加え、インターネットを介したファイルのコピー、送信を制御し、個人情報や情報資産などの不正持ち出しや盗難・紛失による情報漏えいを防止します。
DeviceLockは国内5800社、40万台の導入実績を持ち、外部デバイス制御パッケージの分野でシェアNo.1※のツールです。
- ミック経済研究所「サイバーセキュリティソリューション市場の現状と将来展望2019 データ保護編」より